JEAN PROUVÉ VILLEJUIF TEMPORARY SCHOOL, 1957 – VOL.10 by Jean Prouvé
20世紀を代表するフランス人建築家、デザイナー、ジャン・プルーヴェ(Jean Prouvé)の作品集。2015年から刊行された『JEAN PROUVÉ ARCHITECTURE – BOX SET NO. 2 (VOLUME 6-10)』のボックスセットのうちの第10巻。作者は、新たな建築素材の探求や移動式の椅子やプレハブ建築など、新技術を開発した先駆者として建築・デザインに多大な影響を与えた。
1956年、作者はパリ郊外の街ヴィルジュイフの自治体から依頼を受け、仮設校舎の設計に取り掛かった。迅速に組み立てられ、必要に応じて解体・再組み立てが可能という条件の元、それまでの研究と最新の進行形の研究を駆使し、また新しい製品も取り入れながら非対称の構造を再解釈した。その原理は、現在歴史的建造物に指定されているフランスのレマン湖に面する街エビアンのカシャ水源におけるポンプ室に適用された原理を応用したものである。プレハブの部材をベースに、薄板状の曲線形カンチレバー(片持ち梁)屋根を鋼板の支柱が支える構造である。全面ガラス張りのファサードには、補強材と換気部材として鋼板が使用されている。
ヴィルジュイフ校は後に解体され、その部材は他の建築物に再利用された。支柱の一つは、現在パリの「ポンピドゥー・センター(Centre Pompidou)」のコレクションに加えられている。経済的でありながら、エレガントかつ機能的なヴィルジュイフ校は、戦後の厳しい物資不足の中で大量生産可能な住居の重要性を見事に証明した。
EXHIBITION:
ジャン・プルーヴェ展 椅子から建築まで
会期:2022年7月16日(土) - 2022年10月16日(日) 月曜休館(7月18日、9月19日、10月10日を除く)、7月19日(火)、9月20日(火)、10月11日(火)
時間:10:00-18:00
開催場所:東京都現代美術館 企画展示室 1F/地下2F
詳細
※本展は終了いたしました
In 1956, Jean Prouvé was commissioned to build a school in Villejuif of lightweight construction that could be made quickly and that could be taken down and reassembled as necessary. Based on earlier studies and ongoing research, Jean Prouvé reinterpreted the asymmetrically propped structure, mixing in new products. Economic but elegant and functional, the Villejuif school is a magnificent demonstration of the potential offered by mass-production.