JEAN PROUVÉ 6X9 DEMOUNTABLE HOUSE, 1944 – VOL.12 by Jean Prouvé
20世紀を代表するフランス人建築家、デザイナー、ジャン・プルーヴェ(Jean Prouvé)の作品集。2019年に刊行された『JEAN PROUVÉ ARCHITECTURE – BOX SET NO. 3 (VOLUME 11-15)』のボックスセットのうちの第12巻。作者は、新たな建築素材の探求や移動式の椅子やプレハブ建築など、新技術を開発した先駆者として建築・デザインに多大な影響を与えた。
第二次世界大戦末期、作者はフランス復興省からフランス東部で家を失った人々のための仮設住宅として可動式の建物を設計するよう依頼を受けた。フランスのイソワールにおける軽合金会社「SCAL」の工場建設現場において既に採用され、特許も取得していた建物の内部に軸組のポルティコ(柱廊)を配置し棟梁を支えるという複雑なフレーム構造システムを更に改良してこの緊急事態に対応した。迅速で柔軟かつ経済的なこの解決策は、大量の住宅が切実に必要とされる時間との戦いの中で重要な役割を果たした。また、一時的な解決策としてのプロジェクトではあったものの、産業プロセスを試したことにより、より恒久的な設計システムへの応用へ繋がる機会ともなった。
EXHIBITION:
ジャン・プルーヴェ展 椅子から建築まで
会期:2022年7月16日(土) - 2022年10月16日(日) 月曜休館(7月18日、9月19日、10月10日を除く)、7月19日(火)、9月20日(火)、10月11日(火)
時間:10:00-18:00
開催場所:東京都現代美術館 企画展示室 1F/地下2F
詳細
※本展は終了いたしました
At the end of the War, the Ministry of Reconstruction commissioned Jean Prouvé to design moveable pavilions as temporary housing for those who had lost their homes in eastern France. Fine-tuning his already patented axial portal frame system, he replied to the urgency of the situation with a quick, economical and flexible solution. “We need to run a race against time”. This temporary solution also provided him with a chance to try out an industrial process that could be made more permanent.