JEAN PROUVÉ HIS HOUSE IN NANCY, 1954 – VOL.15 by Jean Prouvé
20世紀を代表するフランス人建築家、デザイナー、ジャン・プルーヴェ(Jean Prouvé)が設計した、実験的でアヴァンギャルド精神に溢れた自邸に関する作品集。2019年に刊行された『JEAN PROUVÉ ARCHITECTURE – BOX SET NO. 3 (VOLUME 11-15)』のボックスセットのうちの第15巻。作者は、新たな建築素材の探求や移動式の椅子やプレハブ建築など、新技術を開発した先駆者として建築・デザインに多大な影響を与えた。
作者の父であるヴィクトール・プルーヴェ(Victor Prouvé)は、アール・ヌーヴォーの一派で北東部の街ナンシーで展開したナンシー派の工芸家であった。そのため作者自身も芸術と工業の融合をはかったとされるナンシー派の影響を受け、その人生はナンシーと密接に結びついている。
1954年、作者はナンシーに自身の家族が暮らすための家を建てた。技術的な革新と、制作者たちの見事な適応力を示す優れた建築である。3週間という短い施工期間で完成したこの家は、作者の最も個人的な建築の一つであり、そのプロセスには作者の環境に対する配慮も垣間見ることができる。1984年に作者が他界し、当時のフランス文化大臣であったジャック・ラング(Jack Lang)によって歴史的建造物に指定された。
EXHIBITION:
ジャン・プルーヴェ展 椅子から建築まで
会期:2022年7月16日(土) - 2022年10月16日(日) 月曜休館(7月18日、9月19日、10月10日を除く)、7月19日(火)、9月20日(火)、10月11日(火)
時間:10:00-18:00
開催場所:東京都現代美術館 企画展示室 1F/地下2F
詳細
※本展は終了いたしました
Jean Prouvé’s story is closely tied with that of Nancy. In 1954, he built his family house in the city, a fine example of the technical innovations as well as of the ingenious adaptations of his creator. Mounted within three week-ends only, the Nancy house is one of his most personal creations and shows a process that is environmentally respectful. In 1984, when Jean Prouvé passed away, the building was listed as a Historic Monument on the request of the then Minister of Culture Jack Lang.