JEAN PROUVÉ MAXÉVILLE DESIGN OFFICE, 1948 – VOL.11 by Jean Prouvé
20世紀を代表するフランス人建築家、デザイナー、ジャン・プルーヴェ(Jean Prouvé)の作品集。2019年に刊行された『JEAN PROUVÉ ARCHITECTURE – BOX SET NO. 3 (VOLUME 11-15)』のボックスセットのうちの第11巻。作者は、新たな建築素材の探求や移動式の椅子やプレハブ建築など、新技術を開発した先駆者として建築・デザインに多大な影響を与えた。
フランス政府の戦後の再建施策の参加者として、作者は建築分野の徹底的な産業革命を促した。戦前に既に特許を取得していた軸組を利用した工法の改良に取り組み、復興相による依頼を受け、戦後における建築のあり方を根本から見直した。復興大臣の依頼を受け、戦後で物資不足などの厳しい制約がある中で、わずか数カ月で試作品となる展示用の建物を制作。軸組工法による間取りは、間仕切りやガラス張り、無垢の一枚板を交換することで高い適応性を発揮することができ、プレハブ住宅の利点を世に示すデモンストレーションモデルとなった。8×12mの小さな住宅のシリーズは、1947年のコンペティション「Concours des Maisons Nouvelles(新しい家コンクール)」で入選を果たしたものの、それ以上に進展することはなかった。その後ナンシー近郊のマキエヴィル工場に保管されたこのプロトタイプは、1952年に同地に移築され、当時急成長の過程にあった作者の設計事務所として使用された。
EXHIBITION:
ジャン・プルーヴェ展 椅子から建築まで
会期:2022年7月16日(土) - 2022年10月16日(日) 月曜休館(7月18日、9月19日、10月10日を除く)、7月19日(火)、9月20日(火)、10月11日(火)
時間:10:00-18:00
開催場所:東京都現代美術館 企画展示室 1F/地下2F
詳細
※本展は終了いたしました
As a participant in the French government’s policy on definitive postwar construction – too timid in his opinion – Jean Prouvé urged a thoroughgoing industrial revolution in the building sector. His immediate contribution was the fine-tuning of the axial frame constructional system he had created and patented before the War. Commissioned by the Minister for Reconstruction, he manufactured in a matter of months a display version, despite shortages and other postwar constraints. The small series of 8×12 m houses – although it took prize in the 1947 Concours des Maisons Nouvelles (New Houses) competition – will in the end go no further. The prototype, stored at the Maxéville plant, will be mounted on site in 1952 to serve as a design office for the Ateliers Jean Prouvé, fast-growing at the time.