CONTACT by Olafur Eliasson
アイスランド出身デンマーク人アーティスト、オラファー・エリアソン(Olafur Eliasson)の作品集。パリの「ルイ・ヴィトン財団美術館(Fondation Louis Vuitton)」での初展覧会「Contact」に伴い刊行された。オランダ人グラフィックデザイナー、イルマ・ボーム(Irma Boom)が装丁を手掛けた一冊であり、国際的に高名なコンテンポラリー・アーティストである作者の壮観たる作品群を紹介する。「Contact」展は、光(あるいはむしろ、暗闇と影)、空間、そして時間というテーマを主にしたインスタレーションであり、鑑賞者の本能に響く体験を生むものとなった。
本書には批評的エッセイ、作者とキュレーター陣によるインタビュー、スケッチ、そして準備段階のドローイングもあわせて収録。展示された作品の輝きを際立たせ、影と光の交錯を引き立てる黒地の紙に、鮮やかなフルカラーで作者の作品が印刷されており、コレクションに加える一冊として相応しいアーティスト・ブックに仕上げられている。
様々な展示風景の写真群からなる本書は、展覧会の視覚的ツアーとしての役割だけでなく、作者がベルリンのスタジオで制作した準備段階が作品への手引きとしても機能している。世界的に著名なデザイナーであるイルマ・ボームが手がけたユニークな意匠が作者の作品に光を当てている。
「ルイ・ヴィトン財団美術館」のために発案された本展の作品は、とある旅程に伴った一連の出来事として表現されている。通路や広々としたインスタレーションを通り抜けていく鑑賞者は、その闇、光、幾何学と反射の構成の一部となる。道程に沿って置かれた光学機器や模型、隕石は、空間構造のメカニズムと知覚における、作者の今もなお続く考察を反映したものである。本展は身体と動き、自己の感覚、人とその周囲の間にある関係性を問うている。
This striking catalog, designed by Irma Boom, showcases the spectacular work of world-renowned contemporary artist Olafur Eliasson. Contact, Olafur Eliasson’s inaugural exhibition at the Fondation Louis Vuitton in Paris, addresses the themes of light—or rather, darkness and shadows—space, and time in installations that create a visceral experience for the spectator.
The book features critical essays, an interview between the artist and curators, and sketches and preparatory drawings. It showcases the artist’s works in full color on black paper, emphasizing the luminosity of the show, accentuating the interplay of shadow and light, and rendering this volume a collectible artist’s book.