黒人の太陽 / NEGRO SUNSHINE by Glenn Ligon

アメリカ人アーティスト、グレン・ライゴン(Glenn Ligon)の作品集。

グレン・ライゴンは1960年、ニューヨーク・ブロンクス生まれ。ペインティング、ネオン、シルクスクリーン、写真、インスタレーション、ビデオといった、多岐にわたるメディウムを用いて制作している。なかでも、代表作として最も知られている作品は、1980年代後半から制作され始めた、テキストを用いた抽象画のシリーズ。ステンシルを用い、黒のオイルスティックで文字が繰り返し描かれたそれらの作品は、過剰なまでの厚塗りで画面が隆起し、何層ものレイヤーが重なることでカンヴァス上の文字はほぼ判読不能な状態となっている。

人種やセクシュアリティ、アイデンティティを問う面がしばしば強調されがちなライゴンの作品だが、一方で、従来のモダニズム絵画やコンセプチュアル・アートの潮流に基礎をおきつつ、批評性をもって制作されている。また、アメリカ文学から絵本、そして奴隷体験記に至るまで、幅広いソースから引用されたテキストやイメージを用い、アメリカの歴史や文化に対する鋭い考察をもたらしてもいる。ライゴンの作品はこれまで、ホイットニー・ビエンナーレ(1991、1993)、ヴェネチア・ビエンナーレ(1997)、ドクメンタ11(2002年)で展示され、2011年には回顧展「Glenn Ligon: America」がホイットニー美術館で開催され、その後、各地へ巡回するなど、個展も数多く開催されている。また近年では、オバマ大統領のセレクトにより、ホワイトハウスへの貸出が決まるなど、華々しく活躍している作家である。本作品集はライゴンが2013年にラットホールギャラリーで展覧会を開催した事きっかけに手がけられた一冊。

by Glenn Ligon

REGULAR PRICE $102.00

hardcover in a slipcase
120 pages
375 x 300 mm
black and white
limited edition of 1,000 copies
2016

published by RAT HOLE GALLERY