TRACES by Lee Ufan
韓国人アーティスト、リー・ウーファン(李禹煥、Lee Ufan)の作品集。2019年9月から6月にパリの出版社・ギャラリーである「カイエ・ダール(Cahier D’Art)」で開催された展覧会に伴い刊行された。本書は、レポレロと呼ばれるアコーディオンのような形式の折本に作者の版画を収録しており、長さ5メートルにわたる2点のエッチング作品のうち1点を本書のサイズにあわせて全面に印刷している。作者のエッチング作品は、力強くかつ瞑想的でもあり、視線を線の上に漂わせ、空虚に迷い込むように鑑賞者を誘う。自らの作品の前で姿を消すことで、作者は我々に見えないものへの道を示してくれる。本書は、作者が書き下ろしたテキスト(日英仏トリリンガル)を収録した別冊も付属。
「見る者も、リー・ウーファンのイメージではなくリー・ウーファンという媒介者を通じ、もっと遠くの世界との出会いがあることを願う」- リー・ウーファン
EXHIBITION:
国立新美術館開館 15周年記念 李禹煥
会期:2022年8月10日(水) - 2022年11月7日(月) 火曜休館
時間:10:00 - 18:00(毎週金・土曜日は20:00閉場)
開催場所:国立新美術館 企画展示室1E
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※本展は終了いたしました
特別展 開館 20周年記念 李禹煥
会期:2022年12月13日(火) - 2023年2月12日(日) 月曜休館
時間:10:00 – 18:00
場所:兵庫県立美術館
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※本展は終了いたしました
Cahiers d’Art is pleased to present a book in the form of a leporello dedicated to Lee Ufan, which accompanies the exhibition on view at Cahiers d’Art gallery from June 7 to September 28, 2019.
On its accordion folds, the book presents one of the two 5-meter-long etchings, which is reproduced entirely. Both vigorous and meditative, Lee Ufan’s etchings are an invitation to let our gaze drift over the lines and get lost in the voids. Fading in front of his own work, the artist thus traces for us a path to the invisible: “I hope that through this piece the audience does not simply sense a creation by Lee Ufan, but rather that they are exposed, through Lee Ufan as the intermediary, to the transcendence of a world far away.”