ニューヨークを拠点に活動するフランス人編集者、作家、スタイリストのクリストファー・ニケ（Christopher Niquet）によるファッション＆カルチャー誌。毎号一人のアーティスト、写真家、タレント、作家の意見や作品に焦点を当て紹介する。クリストファー・ニケは、これまでにカール・ラガーフェルド（Karl Lagerfeld）やクリスチャン・ラクロワ（Christian Lacroix）、アンナ・モリナーリ（Anna Molinari）をはじめとしたデザイナーの舞台裏で働き、『ヴァニティ・フェア（Vanity Fair）』誌の寄稿ライター、『エル・フランス（ELLE France）』誌のエディター、『セルフ・サービス（Self Service）』誌のスタイリストを務めた経験を持つ。

アートディレクションは『Self Service』の編集長、エズラ・ペトロニオ（Ezra Petronio）率いるクリエイティブエージェンシー「Petronio Associates」が手がける。ファッション、アート、本を愛する人たちのコレクターズアイテムとして毎号異なるデザインで企画されている。

第4号は、スウェーデン系アメリカ人フォトグラファー、ゴスタ・ピーターソン（Gösta Peterson）に焦点を当てる。

編集長のクリストファー・ニケは、作者の娘アニカが持つニューヨークのギャラリーでゴスタの作品と初めて出会った。それ以来、ニケはファッションや写真愛好家に対し、より広く作品を共有できる手段を模索してきた。

作者は、『ハーパーズ・バザー（Harper's Bazaar）』、『マドモアゼル（Mademoiselle）』、『ニューヨーク・タイムズ（The New York Times）』など、多くの雑誌の誌面で広く取り上げられてきた。

1960年代に、『ハーパーズ・バザー（Harper's Bazaar）』、『Ms』、『ローリング・ストーン（Rolling Stone）』の元アートディレクターであるビア・フェイトラー（Bea Feitler）は、「今最も興味深いファッション誌は、マドモアゼル誌のゴスタ・ピーターソンのものであり、これらの記事は私たちの時代について最も語っている」と述べた。アメリカ人フォトグラファーのデュアン・マイケルズ（Duane Michals）曰く、作者は「過小評価されている」のである。

作者は1948年にニューヨークに移住し、「英語はほとんど話せなかったが、ジャズクラブを見つけるのには十分だった」と語る。米国の老舗百貨店「ロード・アンド・テイラー（Lord & Taylor）」ではイラストレーターとして従事したが、一日中「製図台の前に座っている」ことに不満を感じ始めた。スウェーデンを出発する際に渡されたローライフレックスカメラを持って、ニューヨークの街で友人、家族、そして自身を撮影しながら写真家としての腕を磨いた。

1950年代から1980年代半ばまで、その作品は当時の一流の雑誌の表紙や誌面で紹介され、「コム・デ・ギャルソン（Comme des Garçons）」、「ルディ・ガーンライヒ（Rudi Gernreich）」、「ホルストン（Halston）」、「ラルフ・ローレン（Ralph Lauren）」、「イヴ・サンローラン（Yves Saint Laurent）」など、20世紀後半で最も影響力のあるデザイナーたちを撮影した。

本号は、スタイリストでありデザイナーのサラ・ドゥ・マヴァレイ（Sarah de Mavaleix）がスタイリングを担当し、フォトグラファーのマリー・デトヌイユ（Marie Deteneuille）により撮影された、モデルのマルゴシア・ベラ（Malgosia Bela）をフィーチャーした別冊も収録。

コントリビューター：
アヴリル・ベナール（Avril Bénard）、マリー・デトヌイユ、サラ・ドゥ・マヴァレイ

The fourth volume of Study is dedicated to the eye-catching photographs of Gösta Peterson.

Editor-in-Chief Christopher Niquet first encountered the work of Gösta Peterson at his daughter's gallery in New York City and has since been looking for ways to share his images with a larger audience of fashion and photography lovers.

Gösta "Gus" Peterson, (April 25, 1923– July 28, 2017) was a Swedish-American photographer whose images were widely published in the editorial pages of Harper’s Bazaar, Mademoiselle and The New York Times amongst many others.

In the 1960s, Bea Feitler the former Art Director for Harper’s Bazaar, Ms and Rolling Stone said, "The most interesting fashion pages now – the ones that say the most about our times – are Gösta Peterson’s for Mademoiselle." Photographer Duane Michels called him, “underrated.”

Gösta moved to New York in 1948 "with poor English," by his own account, "but enough to find every jazz club in town.” He got a job as an illustrator at the department store Lord & Taylor but found himself becoming restless "hanging over a drafting table" all day. When he left Sweden, he was given a Rolleiflex camera and he honed his skills as a photographer practicing in the streets of New York photographing his friends, family and himself.

From the 1950s to the mid-1980s, Peterson’s work was featured on the cover and in the pages of the best magazines of his time and shot some of the most influential designers of the late 20th century including Comme des Garçons, Rudi Gernreich, Halston, Ralph Lauren and Yves Saint Laurent.

The issue also includes a fashion insert photographed by Marie Deteneuille and styled by Sarah de Mavaleix with model Malgosia Bela.

Contributors : Avril Bénard, Marie Deteneuille, Sarah de Mavaleix.

Art Direction : Petronio Associates