LES FLEURS by Louise Bourgeois

フランス人アーティスト、ルイーズ・ブルジョワ（Louise Bourgeois）作品集。本作は水彩絵具、グワッシュ、鉛筆を組み合わせ紙に描いた作品のシリーズであり、作者の晩年のシリーズの一つとして、自然、女性らしさ、感情表現をテーマとして探究された作品である。作者独自のスタイルで描かれた花のようなモチーフを特徴とし、繊細でありながら強い自己表現をしているようにも見え、成長や衰退、美や儚さを捉えている。花々は、自然が育む繊細な側面と女性らしさの複雑さを象徴しており、ライフサイクル、記憶、個人的なヒストリーにまつわるより深い心情的な物語を伝えている。

2022年に刊行された初版ではカラーリソグラフ印刷で制作されており、第二版である本書はオフセット印刷で刊行された。

本書は、米国における同性婚合法化運動推進のために2003年に設立された組織「Freedom to Marry」に向けて描かれたものでもある。

EXHIBITION:

ルイーズ・ブルジョワ展：地獄から帰ってきたところ言っとくけど、素晴らしかったわ
会期：2024年9月25日（木） - 2025年1月19日（日）
休館日：会期中無休
時間：10:00-22:00
場所：森美術館
詳細

Les Fleurs by Louise Bourgeois is a work on paper that combines watercolor, gouache, and pencil. As part of her later works, it explores themes of nature, femininity, and emotional expression. The piece features floral motifs rendered in Bourgeois’ distinct style, where the flowers appear both delicate and assertive, capturing growth, decay, beauty, and transience. The flowers symbolise nature’s nurturing and delicate aspects, as well as femininity’s complexities, conveying deeper psychological narratives about life cycles, memory, and personal history.

The first edition of this publication was released in 2022 as a two color Risograph print.