PRIMAL by Osamu Yokonami

ファッション誌、広告等で活躍する日本人フォトグラファー・横浪修の作品集。本作は、作者がライフワークとして続けている「子供を被写体としフルーツや野菜を体のどこかに挟んで撮影する」シリーズの延長である。以前よりも低い年齢の子供を新たに被写体とし、屋外かつ裸ということを条件に子供の無意識の表情を引き出し、よりプリミティブな表現を追求している。ページをめくるにつれ、その素朴な表情や感情が一枚一枚に浸透しているのを見ることができる。果物や野菜を顎と肩の間でバランスを保ちながら挟むという難しいチャレンジと向き合うことで、わずかに現れるそれぞれの個性。そんな部分を垣間見せながら、子供達は本の中から我々を見つめている。まるで絶えず変化する雲間に自らの身を置いているようでもある。現代社会や文明から少し離れ、子供達はしかめっ面やはにかんだ笑顔を見せながら、最も自然体に近い状態で撮られる瞬間を我慢強く待っているのである。

EVENT:

横浪修「SMALL TOWN – 東川町」刊行記念フェア
会期：2023年4月27日（木） - 5月2日（火） ※水曜定休
時間：12:00-19:00
開催場所：BOOK AND SONS 1F
詳細
※本イベントは終了いたしました

横浪修「SMALL TOWN – 東川町」刊行記念ブックサイニング
日程：2023年5月2日（火）
時間：17:00-19:00
開催場所：BOOK AND SONS
詳細
※本イベントは終了いたしました

Arange of expressions and emotions permeate the pages as you gradually enter Osamu Yokonami's (b. 1967, Japanese) continuing exploration of primal instincts. The children glance at you. They unknowingly confront you with their personalities that subtly emanate faced with the challenge of holding onto a fruit or vegetable balancing between chin and shoulder — themselves placed within the ever transitioning clouds. Frowning in menace or softly smiling, distanced from civilisation, they patiently wait to be depicted closest to their most natural state.