JULIAN OPIE: KUKJE GALLERY 2021 by Julian Opie
イギリス人現代美術家、ジュリアン・オピー(Julian Opie)の作品集。2021年10月から11月にかけて、ソウルの「クッチェ・ギャラリー(Kukje Gallery)」で開催された個展に伴い刊行された。本書には、会場内外に展示された作品のインスタレーションビューを多数収録するほか、出品作品リストを掲載している。
「水原市立美術館(Suwon Museum of Art)」(2017年)および「F1963」(2018年)での個展に加え、ソウル、釜山、大邱、全羅南道、金浦に恒久設置作品を有するなど、韓国において継続的に強い存在感を示してきた。本展は、2014年の展示に続く同ギャラリーでの3度目の個展であり、これまでで最大規模のものとなった。
室内と庭園にまたがる会場には、建築物、人々、動物を主題とした31点の彫刻と絵画が展覧され、来場者が歩いて巡る環境で構成されている。身近な素材や技法を用いながら、現代都市の視覚言語を参照しつつ、過去の芸術からも着想を得ている。
本展の作品の大半は、この展示のために新たに制作されたものであり、各空間の特性を活かした明快な構成が展開されている。会場の一角には、さまざまな形態や大きさ、色彩を持つ動物たちが配置され、人間と同様に生き生きとした存在感を放つ。
また、作者はこれまでも展示開催地に関連するモチーフを取り入れてきたが、この個展では、「Walking in Sadang-dong in the rain」(2014年)のようにソウルの街を歩く人々を描いた作品も展示した。本展では実際の渡航に代わり、「Googleマップ」の3D機能を通じて仁川の街並みを仮想的に探索し、そこから着想を得ている。
また、本展はVRモデルを用いて構成されており、作者はVRゴーグルを通して空間を確認しながら作品の配置を綿密に計画した。ドローイング、色彩、スケール、主題、動き、素材が、壁から床へ、絵画から彫刻へと躍動的に展開し、来場者はまるで新しい街を歩くように展示を巡ることになる。
大型インスタレーションから小規模な平面作品までを含む本展は、ミニマルな手法によって本質へと還元された身近な世界を歩きながら体験する機会を提供している。
EXHIBITION:
テート美術館 | YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート
東京展
会期:2026年2月11日(水・祝)- 5月11日(月)
時間:10:00 - 18:00
休館日:火曜日(5/5は開館)
開催場所:国立新美術館 企画展示室2E
京都展
会期:2026年6月3日(水)- 9月6日(日)
時間:10:00 - 18:00
休館日:月曜日(月曜日が祝・休日の場合は開館)
開催場所:京都市京セラ美術館
詳細
Published to accompany Julian Opie's solo exhibition held at Kukje Gallery, Seoul, 7 October - 28 November 2021.
The catalogue features a comprehensive selection of installation photographs of the artworks displayed in the exhibition, both inside and outside, as well as a list of the exhibited works.