HERZOG & DE MEURON 1989-1991. THE COMPLETE WORKS. VOLUME 2 by Herzog & de Meuron [ENGLISH / GERMAN EDITION]

スイスのバーゼル出身建築家ユニット、「ヘルツォーク＆ド・ムーロン（Herzog & de Meuron / HdM）」の作品集。

本シリーズ『THE COMPLETE WORKS』は、ヘルツォーク・アンド・ド・ムーロンのプロジェクトにおけるスケールおよび制作プロセスの両面で変化していく姿を記録するものであり、第1巻から第6巻までで構成されている。各書は、実践の中核に最も近い位置にある、正確な一次出版物として、作品を同時代的文脈の中で提示している。

第1巻〜第3巻（1996年、1997年、2000年刊）では、よりアナログな制作手法と工程が主流を占めている一方、近年の第4巻〜第6巻（2009年、2018年、2020年刊）では、デジタルツールや設計技術への展開が明確に現れている。プロジェクトチームが選定した図版およびプロセス資料をもとに、編集チームが物語的な構成を組み立て、特定の側面を際立たせながら、プロジェクトがどのように展開していくのかを示している。

第2巻である本書は、1989年から1991年までの期間に制作された32のプロジェクト案を収録する。銅板で外装された信号扱所およびバーゼルの機関庫、ミュンヘンに建つゲッツ・アート・コレクション（Goetz art collection）のための美術館「ザムルング・ゲッツ（Sammlung Goetz）」、フランス・ディジョンのブルゴーニュ大学キャンパスにおける学生寮、セントルイスの「プファッフェンホルツ体育館（Pfaffenholz Sports Complex）」といった、広く知られる建築も含まれる。大規模な調査研究『Basel, A City in the Making』に加え、ディジョンの大学キャンパスおよびオーバーエンガディン地方の新地区シルス・クンカス（Sils Cuncas）のマスタープランは、本巻の中心を成す都市計画的分析を構成する要素である。

The second volume of the complete works of Herzog & de Meuron covers the years 1989–1991 and 32 project designs.

It includes well-known buildings such as the copper-clad signal box and the locomotive depot in Basel, the museum for the Goetz art collection in Munich, the student residences on the university campus in Dijon, and the Pfaffenholz sports complex in St. Louis.

The large-scale study Basel, A City in the Making, as well as the master plans for the university campus in Dijon and the new district of Sils Cuncas in the Upper Engadine, are among the urban planning analyses that constitute the main focus of the volume.