MCMXCIX–MMXIX Vol. II: ZWEI DEKADEN by Wade Guyton
アメリカ人アーティスト、ウェイド・ガイドン(Wade Guyton)の作品集。炎や「X」、「V」といったアルファベットなど象徴的なモチーフを用い、インクジェットプリンターで制作した大型のキャンバス作品で知られる。ドイツ・ケルンの「ルートヴィヒ美術館(Museum Ludwig)」で2019年から2020年にかけて大規模回顧展が開催された時には、キュレーションとインストールを作者自身が行い、ドキュメンタリーでもある作品集『MCMXCIX–MMXIX: ZWEI DEKADEN』が刊行された。本書は、この回顧展を振り返り、本という形でその記憶を呼び起こしている。
回顧展では、112点のペインティング作品、92点のドローイング作品、22点の彫刻作品に加え、20年以上にわたり制作されてきた作品集やポスター、スペシャルエディションを展覧した空間で構成された。
さらに本書では、「ロサンゼルス現代美術館(The Museum of Contemporary Art)」のディレクターであるジョアンナ・バートン(Johanna Burton)、アメリカ人作家のミッチェル・クォ(Michelle Kuo)、ドイツの「ニュルンベルク美術アカデミー(Academy of Fine Arts Nuremberg)」で教鞭を執るケルスティン・シュテークマイヤー(Kerstin Stakemeier)による寄稿文に加え、ドイツ人キュレーターのユルマズ・ジヴィオール(Yilmaz Dziewior)と作者が交わした対談を収録する。
Guyton is known for his large-format canvases with iconic motifs such as flames or the letters X or V, which he produces with inkjet printers. The major retrospective he installed himself in 2019 is now being accompanied by his documentation - an artist's book that he published. Now the artist looks back on his 2019 retrospective, which he curated and installed himself - his memory as a book. Wade Guyton's expansive survey exhibition, "MCMXCIX-MMXIX ZWEI DEKADEN", included 112 paintings, 92 drawings, 22 sculptures, and a room of books, posters, and special editions from over twenty years of production.