INNER CITY OUT by Olafur Eliasson

アイスランド出身デンマーク人アーティスト、オラファー・エリアソン(Olafur Eliasson)の作品集。同時代の作家の中で最も重要なアーティストの一人とされる作者は、視覚の認識にまつわる側面を探り、見るという好意を社会的な体験に変容させるような、壮大な公共インスタレーションや没入型の環境を作り出してきた。アートと科学を融合させ、身体的な感覚を呼び起こすべく、温度や匂い、湿度や光などの要素を用いることで、受動的な鑑賞の体験を与えることにチャレンジしている。


本作は、作者が長年滞在し制作をしてきたベルリンにおける初めてのプロジェクトを記録した作品である。ベルリンの美術工芸博物館「マルティン・グロピウス・バウ(Martin-Gropius-Bau)」のために製作され、キュレーター兼アートディレクターであるダニエル・バーンバウム(Daniel Birnbaum)がキュレーションを務めたこの企画は、美術館と都市との関係を考え、美術館の中のみならず街中の様々な場所に設置された一時の刹那的なインスタレーションを通して、その二つの架け橋となっている。

『マルティン・グロピウス・バウ(Martin-Gropius-Bau)』が自分のスタジオから近かったことは大きな財産であった。それぞれの関係が生む相互関係は、実験室として、制作の現場として、もしくはコンテンツマシーン –
つまり意味を生み出すイベントとして、展覧会のアイデアを強くすることに役立つかもしれない...同時に、予測ができないような要素をこの施設に取り入れたいのだ。」-オラファー・エリアソン

One of the most important artists of his generation, Olafur Eliasson (born 1967) creates immersive environments and spectacular public installations that probe the cognitive aspects of vision and transform the act of looking into a social experience. Merging art and science, Eliasson engages the observer as participant, challenging the passive viewing experience by utilizing such elements as temperature, smell, moisture and light to trigger physical sensations. 
Olafur Eliasson: Inner City Out documents the artist's first project in Berlin, where he has lived and worked for many years. Designed for the Martin-Gropius-Bau, and curated by Daniel Birnbaum, it examines the relationship between the museum and the city, bridging the two through ephemeral installations placed in various locations throughout the city as well as within the museum itself.

by Olafur Eliasson

REGULAR PRICE ¥12,100  (tax incl.)

softcover
90 pages
247 x 298 mm
color
2010

published by WALTHER KÖNIG