AN ENCOUNTER WITH CHARLOTTE PERRIAND by Charlotte Perriand
フランス人建築家でありデザイナーのシャルロット・ペリアン(Charlotte Perriand)による作品集。2023年1月にパリのギャラリー「Galerie Les Filles du Calvaire」で開催された展覧会に伴い刊行された。本展覧会は、パリ・デザイン・ウィーク期間中に、作者が20年に渡り監修を手がけたスキーリゾート・プロジェクト「レ・ザルク(Les Arcs)」のコレクションが発表され、作者の創作活動における色使いを探求するオブジェやドローイングもあわせて展示された。
1967年から20年間、作者にとって最も野心的なプロジェクトのひとつとなった、フレンチアルプスの広大なスキーリゾート「レ・ザルク」。作者はその開発に携わった。1972年にデザインを手がけ、リゾート施設のレジデンスを彩るために構想された、未発表の織物パネルシリーズの彩色習作6点はパリの書庫で手つかずのまま保管されていた。このコレクションは、残念ながら予算の都合上実現することができなかった。リゾート開業50周年を迎えた2023年、イタリア・ミラノのラグブランド「cc-tapis」によって手織ラグコレクションとして誕生し、日本の漆工芸や版画など作者の生涯にわたる職人技への情熱を証明する作品群が、作者の未発表アーカイブと色彩の卓越性をたたえる本展で展示された。
本展のキュレーションは『A Magazine Curated By』の編集長を務めるダン・サーリー(Dan Thawley)が担当。ブラジル出身でありパリ在住のフォトグラファー、マルセロ・ゴメス(Marcelo Gomes)が展示作品のイメージ、一部展示風景写真を撮影。
By 1972, architect and designer Charlotte Perriand had dedicated a significant amount of her life to Les Arcs, a sprawling ski complex in the French Alps that would become one of her most ambitious projects. Six unpublished colour studies for a series of woven panels intended to brighten the alpine apartments, dated that same year, have laid untouched for 50 years in her Paris archives. Now they are brought to life by cc-tapis as a collection of handwoven carpets, presented in an exhibition celebrating Perriand’s unpublished archives and mastery of colour – testament to her lifelong passion for artisanal craft, from Japanese lacquer work to line block printing.