AV MONOGRAFÍAS. 268-269 - HERZOG & DE MEURON 2017-2024 by Herzog & de Meuron

スペイン・マドリードを拠点とする建築出版社「アルキテクトゥーラ・ヴィーヴァ（Arquitectura Viva）」によって刊行される建築雑誌『AV Monographs』。特定の建築家や建築事務所、あるいは一つのテーマに焦点を当てたモノグラフ形式の建築専門誌として位置づけられている。

本号は、1980年の設立以降、スイス・バーゼルを拠点とする建築家ユニット、ヘルツォーク＆ド・ムーロン（Herzog & de Meuron）を特集。『AV』シリーズにおける5冊目のモノグラフとして、2017年から2024年までの7年間にわたる活動を記録する。

現在、7つのオフィスを構え、600を超えるプロジェクトを手がける国際的スタジオとなった同事務所は、マテリアルに対する革新的な探究を継続しながら、現代的な課題に向き合っている。本書では、チューリッヒ小児病院、香港の「M+」ミュージアム、アルシュヴィルにおけるサステナブルなオフィスビル「ホルトゥス（HORTUS）」開発計画といった主要プロジェクトに加え、2023年に「ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ（Royal Academy of Arts）」で開催された回顧展についての考察も収録されている。また、スペイン人建築家、教授であるルイス・フェルナンデス＝ガリアーノ（Luis Fernández-Galiano）による論考が、作者の建築的展開を批評的文脈の中で位置づけている。

Basel-based architecture firm Herzog & de Meuron has evolved remarkably since its founding in 1980.

This monograph, their fifth in AV’s series, chronicles the firm’s last seven years of work (2017–2024).
Now a global studio with seven offices and over 600 projects, they maintain their commitment to material innovation while addressing contemporary challenges.

The volume showcases pivotal projects including Zurich’s Children’s Hospital, Hong Kong’s M+ museum, and the HORTUS development in Allschwil, alongside commentary on their Royal Academy of Arts retrospective.

Luis Fernández-Galiano’s essays provide critical context for their continued architectural evolution.