MYNAS by Robert Zhao Renhui
シンガポール人アーティスト、ロバート・ザオ・レンフイの作品集。「批評的なアプローチで動物学的観点を発展させていく試み、もしくはどのように人間が動物を見ているのかを研究する」ことをミッションとする機関「Institute of Critical Zoologists」に所属している。毎晩夜7時になると、シンガポールの観光エリアの一つであるオーチャードロード沿いの木に九官鳥の一種であるジャワハッカが不意に現れる。ここ数年間、ジャワハッカはそのエリアの小売店や買い物客にとって害悪以外の何物でもない。糞で道路を汚し、けたたましい鳴き声が集まり激しい騒音と化していた。そのようなジャワハッカの集会はシンガポールでは珍しくない光景である。元来インドネシアに生息しコロニー(群れ)を形成する種であるこの鳥は、当初はペットとしてシンガポールで1920年代に広まった。今やジャワハッカは通常の九官鳥を勝る数が生息し、シンガポールで最も一般的な鳥となってしまった。本書は、作者が1ヶ月に渡りこの鳥を木から撮影したものを収録している。ナショナル・アーツ・カウンシル・シンガポールの支援により発行。
At 7pm every day, thousands of Javan Mynas descend onto trees along Orchard Road, a major shopping and tourist district in Singapore. They have been the bane of retailers and shoppers for the past few years, dirtying pavements with their droppings and emitting a ferocious noise with their collective squawking. Great congregations of Javan Mynas are not uncommon in Singapore. A colonising species, the Indonesian bird was first introduced to Singapore as pets in the 1920s. Now they have out-competed its larger relative, the Common Myna, to became the most common bird in Singapore. I spent a month in a tree trying to photograph these birds.