アメリカ人アーティスト、シアスター・ゲイツ（Theaster Gates）の作品集。2019年にシカゴの「Gray」で開催された展覧会に伴い刊行された。本展覧会と図録では、マルチメディア彫刻とインスタレーションによる作者が近年制作した作品群を詳細に紹介。作者が書いた詩と、アーティストで作家のザカリー・ケイヒル（Zachary Cahill）によるエッセイで始まり、48点のカラーイラスト、展覧会年表が掲載されている。

美術史上の出来事と日常的な労働の物語を関連づけた本作は、素材、時間、繰り返しについて考察する。本書の表紙にプリントされたイラストレーションは、セラミック、木、コンクリートで作られた彫刻の納骨堂で、格子状になった記念碑的なパビリオンである。作者は建築的な要素とアーカイブ資料を用いて、黒人経済と帝国建設についてコメントする都市への批評を打ち出している。

「この作品は、社会的な使命に関わるものではありません。これは彫刻と、私が信じるものが物質的な世界を通してどのように現れるかに関するものなのです。」

Gray is pleased to announce the release of a special publication produced to document the exhibition, Theaster Gates: Every Square Needs a Circle. This exhibition and illustrated volume offer a detailed look at the artist’s recent work in multimedia sculpture and installation. Opening with a poem written by Theaster Gates alongside an essay by artist and writer Zachary Cahill, the publication also features 48 color illustrations, a detailed slipcase cover and gatefold image, and a chronology of the artist’s exhibitions.