VANDALS by Winter Vandenbrink
オランダ出身、パリを拠点に活動するフォトグラファー、ウィンター・ヴァンデンブリンク(Winter Vandenbrink)の作品集。作者は「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」、「ミュウミュウ(MiuMiu)」、「イヴ・サンローラン(YSL)」、「JW アンダーソン(JW Anderson)」、「セルフ・サービス(Self Service)」誌、「ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)」誌、「デイズド(Dazed)」誌などをクライアントに持ちながら、都会の若者の激動やサブカルチャーを記録し、硬い男性らしさを写しながら独特の柔らかさや儚さを描いてきた。
本作は、アーバン・ユース、ファッション・ディテール、ストリートを写した作品集であり、その枚数は数百枚にもおよび、ページは400ページを超える。どの写真も、思春期のキッズがそれぞれ固有の無関心さとクールさを持ち、作者は長焦点レンズを駆使して「ならず者(VANDALS)」たちをその並外れた視点と空気感で撮影する。
本作の写真は非常に率直であり、作者はその良さをもってエディトリアルや広告での作品も演出する。しかし、本作は演出された写真ではなくドキュメンタリーであり、作者だけが見ている日常の図像なのだ。
Brands and yet,somehow, they are all their own person. Winter draws out the unique qualities in mannerisms,movement and expressions. The VANDALS pictures are candid. Winter can stage thesephotographs for advertising and editorial and he is very, very good at it but these pictures aredocumentary. VANDALS is the everyday iconography that only Winter sees:
"I simply like to cover the whole spectrum of adolescence and its transformational process, looking specifically for instances of friendship and togetherness."