FIGURE OUT FIGURE IN by Tony Cragg

イギリス人彫刻家、トニー・クラッグ(Tony Cragg)の作品集。2011年に「ルーヴル美術館(Musée du Louvre)」で開催された展覧会に伴い刊行された。本展では、身体の内的エネルギーと外形の関係に関して考察する作者の活動を明らかにする、未発表の彫刻作品やドローイング集が発表された。本書は、建築家イオ・ミン・ペイ(I. M. Pei)によって創られた「ルーヴル美術館」にあるガラスのピラミッドの中心部に作者が設置した、巨大な赤い太陽のような渦を巻く作品「Versus」や、ほか8つの彫刻作品を紹介している。ルーヴル美術館内のマルリーの中庭、ピュジェの中庭といった2つの展示空間のために選定された作者の7つの彫刻作品は、大きさも形も種類もさまざまで、素材(ブロンズ、大理石、ガラス繊維、木)、色(白、赤、黒)、手法(中心軸を回る、斜めに張り出す、横にずらす、細かい層をたくさん作る、表面に穴を開ける)において、作者の多様性を反映している。同じテーマで制作された異なるサイズの彫刻は、規模というテーマについて考えさせられ、2部に分かれた彫刻作品「Runner」は、「ルーヴル美術館」所蔵の多くの作品と共鳴している。本書は、「ルーヴル美術館」現代美術部門チーフキュレーターを務めるマリ=ロール・ベルナダック(Marie-Laure Bernadac)による作者とのインタビューや作者自身が書き下ろしたテキストが掲載されているほか、批評文も収録する。

Texts from Tony Cragg and Catherine Grenier, interview with the artist by Marie-Laure Bernadac

With Figure out Figure in, Tony Cragg, major artist of the contemporary art scene, shows a previously unseen set of sculptures and drawings revealing his work on the relation between the inner energy of the bodies and their external shapes. 

Of varied size, shape and nature, the sculptures chosen by the British artist reflect the diversity of his practice as a sculptor. His choice of materials, colors and techniques demonstrate a virtuosity where emotion, through the use of expressive and organic forms, is particularly significant.

by Tony Cragg

REGULAR PRICE ¥4,400  (tax incl.)

hardcover
104 pages
200 x 255 mm
color, black and white
2011

published by ÉDITIONS DILECTA