旧ユーゴスラビア出身のパフォーマンスアーティスト、マリーナ・アブラモヴィッチ（Marina Abramović）の作品集。2022年9月から2023年3月にかけてイギリスの美術館「モダン・アート・オックスフォード（Modern Art Oxford）」で開催された展覧会に伴い刊行された。本展では、来場者一人一人がパフォーマーとして少人数のグループで参加し、存在の過渡的な状態を探っている。展示空間では、来場者が、門や入り口を意味する「ゲート」や「ポータル」に遭遇し、身体的な認識や高められた意識について熟考することとなる。本書は、パフォーマンス・アーティストの先駆者である作者が、生涯を通して探求してきた長期にわたるパフォーマンスと関連した、精神的実践、そして歴史や文化におけるポータルやゲートの重要性を表している。

Marina Abramovic: Gates and Portals charts the pioneering performance artist's life-long exploration of spiritual practice in relation to long durational performance, and the significance of portals and gates throughout history and cultures. The catalogue is published on the occasion her exhibition Gates and Portals at Modern Art Oxford, where the gallery becomes a site of passage that proposes the possibility of moving between different states of consciousness, with visitors themselves becoming the performers.