TONES OF DIRT AND BONE by Mike Brodie [FIRST EDITION]
アメリカ人フォトグラファー、マイク・ブロディー(Mike Brodie)の作品集。貨物列車に飛び乗ってアメリカ全土を旅する「トレインホッパー」を撮影したデビュー作『A PERIOD OF JUVENILE PROSPERITY』に続く第2作目であり、「The Polaroid Kidd」として親しまれた作者の初期作品が収められた一冊。列車上生活の美しさ、温かみ、そして苦難と、その途中で出会った人物を捉えている。
本作は、ポラロイドカメラとTime-Zeroフィルムを使用し、2004年から2006年にかけて撮影された写真約50点が収録されている。作者は、この種のカメラとフィルムの特性や制限を生かし、廃盤となったフィルムの独特な色調によって、ポートレートの特徴がさらに強調されている。マニュアルフォーカスという制約と、1本で10枚しか撮影できない高価なフィルムのため、1枚1枚が貴重かつ意識的に感じられる。
The images in Tones of Dirt and Bone were made between 2004 and 2006, with a Polaroid camera and Time Zero film. Brodie used the characteristics and limitations inherent to this type of camera and film to his advantage. The portraits he made are further enhanced by the peculiar color palette of the film. Due to the restriction of manual focus and expensive film, that came only ten sheets to a box, each image feels deliberate and precious.