イタリア人アーティスト、エットーレ・スパレッティ（Ettore Spalletti）の作品集。

2022年4月から6月にロンドンのギャラリー「マリアン・グッドマン・プロジェクト（Marian Goodman Projects）」で開催された展覧会に伴い刊行された。作者は、イタリアの「ミニマリズム」や「アルテ・ポーヴェラ」の中心的人物であり、幾何学、精密さ、シンプルな素材の精神力を追求した作品を発表してきた。本作は、作者の作品、アーティストブック、エディション、カタログなど、作品として構想された本を集めた「本の本」である。キュレーターであり、ロンドンの「サーペンタイン・ギャラリー（Serpentine Galleries）」でアーティスティック・ディレクターを務めるハンス・ウルリッヒ・オブリスト（Hans Ulrich Obrist）が編集し、ブックデザインは「Studio Ettore Spalletti」が手がける。

「アーティストブックは、作者の他の作品が受けるような注目を浴びないことがよくあります。そして、アーティストブックに関する本はさらに少ないのです。僕は、アーティストの媒体としての本が、他の作品と一緒に紹介されることが非常に重要だと考えています。スパレッティがその軌跡を通じて取り組んできた情熱と正確さは、アーティストの作品群における本の重要性を示す素晴らしい参考例と言えるでしょう。」―ハンス・ウルリッヒ・オブリストによる序文より抜粋

The volume presents itself as a ‘meta-book’, that is a collection of Ettore Spalletti’s production concerning books, intended as works, artist’s books, editions and catalogues.

"Artist’s books often do not get the same attention artists’ other works receive. And there are even fewer books on artist’s books. I believe it is of crucial importance that books as an artist’s medium are presented alongside their other works. The passion and precision with which Spalletti has worked on his books throughout his trajectory presents a wonderful example of their importance in an artist’s oeuvre." - from the preface by Hans Ulrich Obrist.

The graphic design of the book is by Studio Ettore Spalletti.