AMC2 JOURNAL ISSUE 12: SHINING IN ABSENCE
先史時代から現代に至るまでの資料や記録を蒐集するAMCから発行される「Amc2 journal」シリーズ。写真を中核とした幅広いテーマを扱う膨大なコレクションの中からイメージを編集し絡み合わせることで、思い掛けないような世界の本質が浮かび上がってくる。Issue 12では、写真の消失によりできたスペースを一冊にまとめ、この一連のコレクションから、これらを思想とも有形物とも捉えることができる。それと同時に、本作はオランダの写真歴史学者及び公文書保管人であったFrido Troost (1960–2013) への死の警告でもあった。オランダ・ハールレムにあるトルーストが運営する組織「ICM」(Institute of Concrete Matter)は、彼が亡くなる少し前にAMC Londonによって買収されている。トルーストの温厚さや写真に対する生まれ持った理解力やその人間性から、彼は多くの友人に惜しまれた。オランダで最も影響力のあるクリエーターの一人として知られ、「KesselsKramer」の創立者でもあるエリック・ケッセルス(Erik Kessels)による編集、デザイン。
Amc2 journal Issue 12 Shining in Absence is about the space left by the disappearance of photography both as an idea and as a material object. It is also a memento mori for Frido Troost (1960–2013) the Dutch photo historian and archivist. His organization ICM (Institute of Concrete Matter) in Haarlem was acquired by AMC London shortly before he died. He is missed by many friends for his warmth and innate understanding of the boundless nature of photography.