WE OUI! by Fumiko Imano
日本人アーティスト、fumiko imanoの作品集。本書には2001年より10年間撮り続けた双子のプロジェクト『Twins』が集大成的にまとめられ、これまで自費出版で作品集を作り続けてきた作者にとって初めて出版社から刊行された作品集となる。2種類(赤 or 青)のカバー展開。
『Twins』は偶然生まれた作品だったんです。ロンドンから日本に帰国した際、自分を奮い立たせるためにこの双子写真を撮り始めました。その時すでに私は27歳で、日本という生まれ故郷に馴染めないエイリアン(よそ者)のようでした。まるで義務のように日本人女性としてこうあるべき、とされる形で生きるということがとても重いものに感じ、受け入れることが出来ませんでした。そうして、私が生きていくために、もう一人の双子の片割れを作ることに楽しみを見いだしました。「もし双子の姉妹がいたら、孤独じゃ無くなってどんな場所でも幸せに過ごせるのに」といつも思っていました。自分自身を双子化するこの切り貼りの作業は、実際とても可笑しくて私を笑顔してくれる作業でした。『Twins』は、自分らしくこのいわゆる“先進国”で生きて行く励みになっています。- fumiko imano
"Twins" was born by accident. When I came back to Japan from London, I started making twins pictures to cheer myself up. I was already 27 and once again I was an alien in my own country. Living as a proper Japanese lady with responsibility was very heavy burden; it was hard for me to accept. So I enjoyed making child like twins to make my life better. I thought: "If I have a twin sister, I won't be lonely, and I will be happy living in any environment together." It actually makes me laugh when I see myself becoming a twin by cutting and pasting. It somehow encourages me to live in this so-called "developed country" as an alien. - fumiko imano