RONI HORN by Emily Wei Rales
アメリカ人アーティスト、ロニ・ホーン(Roni Horn)の作品集。2017年から2018年にかけてアメリカ・メリーランド州の「グレンストーン美術館(Glenstone Museum)」で開催された大規模個展の開催に伴い、出版社「PRESTEL」と美術館によって共同刊行された2冊組の図録。同美術館の創設者でありチーフキュレーターのエミリー・ウェイ・ラリー(Emily Wei Rales)著。現代アート界を代表する作家の一人であるロニ・ホーンは、自然や生態系、アイデンティティ、風景、言語など多岐にわたる分野を探求し、物体と主題、そして鑑賞者との間に生じる関係性の複雑化を狙いとして様々な素材や文脈を組み合わせた作品を数多く制作。2冊組のうち1冊には、蟻が実際に生活する巣(コロニー)を2枚のガラスパネルで挟んだ「Ant Farm」、4トンを超えるピンク色のキューブ型ガラス作品「Pink Tons」、わずか1ミリの薄さに熱処理加工された純金シートが置かれた「Gold Field」等、同美術館が所蔵するロニ・ホーン作品が数多く収録されている他、エミリー・ウェイ・ラリーによる本展の解説も掲載。もう1冊には、ロニ・ホーン自身によるテキストに加え、アメリカ人ライターであり映像作家、ヴィジュアルアーティストのゲイリー・インディアナ(Gary Indiana)が寄稿したエッセイ、ルイーズ・ブルジョワが設立した非営利慈善団体「Easton Foundation」のディレクターを務めるジェリー・ゴロヴォイ(Jerry Gorovoy)によるフォトエッセイを収録。
レビュー:錦 多希子(POST ストアマネージャー)
記事:ロニ・ホーンインタヴュー「水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?」(IMA ONLINE)
EXHIBITION:
ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?
会期:2021年9月18日(土) - 2022年3月30日(水) 会期中無休
時間:9:00-17:00
開催場所:ポーラ美術館 展示室1, 2 遊歩道
詳細
※本展は終了いたしました
A leading figure in contemporary art, Roni Horn addresses wideranging issues such as nature, ecology, identity, landscape, and language. Her sculptures, drawings, photographs, and installations intermingle material and context, aiming to complicate the relationships among object, subject, and viewer. This two-volume catalogue features works such as Ant Farm, a living colony of ants sealed between two panes of glass; Pink Tons, a four-ton cube of casted pink glass; and Gold Field, a sheet of pure, annealed gold that measures a fraction of a millimeter thick. Also included are an engaging essay by artist Gary Indiana; a photo-essay by Jerry Gorovoy, Director of the Easton Foundation; and a personal statement by the artist.