アルメニア生まれのアメリカ人アーティスト、アーシル・ゴーキー（Arshile Gorky）の作品集。本書は作家がバージニア州リンカーンの田舎町にある農場「クルックド・ラン・ファーム」で夏を過ごした際に描き留めた300枚近いドローイングを収録。今日、作者の最も注目すべき作品の一つである「The Limit」（1947）のための習作も掲載。「とても孤独で、苛立ち、どうしたらこんなにも空虚な空間 — 限界というほど空虚なものを描けるのだろうか。」と語る。ほか、「Untitled (Virginia Summer) / 無題（ヴァージニアの夏）」のドローイングと言われている関連シリーズなども収録。

グラフィックデザイナーのソニア・ダヤコヴァ（Sonya Dyakova）が主宰する「アトリエ・ダヤコヴァ（Atelier Dyakova）」が装丁を手がける。

インタビュー ソニア・ダヤコヴァ　『Donald Judd, Artworks: 1970–1994』における制作プロセスとその理想形

In 1946, the painter Arshile Gorky spent the summer at Crooked Run Farm, a country estate in Lincoln, Virginia. In this time, he drew feverishly, producing almost 300 drawings. These drawings included a study for what is now considered one of his most remarkable paintings, The Limit (1947), a work that he described as the outcome of being “so lonely, exasperated, and how to paint such empty space—so empty it‘s the limit.”