MEXICO by Henri Cartier-Bresson, Helen Levitt
アメリカ人フォトグラファー、ヘレン・レヴィット(Helen Levitt)とフランス人フォトグラファー、アンリ・カルティエ=ブレッソン(Henri Cartier-Bresson)の作品集。本書は2023年2月から4月にかけてパリの「アンリ・カルティエ・ブレッソン財団(Fondation Henri Cartier-Bresson)」で開催された展覧会に伴い刊行された。
1935年、両者はニューヨークで出会った。カルティエ=ブレッソンはメキシコに滞在した数カ月の間に撮った作品をニューヨークで展示しており、レヴィットにプリントを贈っていた。1941年、レヴィットもまたメキシコシティを訪れ、違った種類の写真を撮影した。本書では、作家のアンヌ・ベルトラン(Anne Bertrand)と、キュレーター、編集者であるジョシュア・チャン(Joshua Chuang)が著者を務め、パリで初めて共に展示されることとなったこのフランス人とアメリカ人の写真家によるメキシコの写真作品を論じる。
二人のフォトグラファーたちが出会ったのは1935年の春のニューヨークでのことだった。カルティエ=ブレッソンは一年間メキシコに滞在してきたところで、レヴィットはまだニューヨークのストリート・ライフを舞台とした作品群を撮り始めたばかりだった。1941年、レヴィットはカルティエ=ブレッソンの作品に魅せられ、メキシコへと発つことにした。メキシコへの二つの旅は、それぞれの写真という概念の確立に至るための時間として、彼らの長い生涯における初期のキーポイントとなった。- ジョシュア・チャン
In 1935 Henri Cartier-Bresson met Helen Levitt in New York. There he exhibited the images he had taken in Mexico during the previous months, and gave a print to his American friend. In 1941, Helen Levitt also went to Mexico City to make photographs of a different kind. Anne Bertrand and Joshua Chuang authors of the exhibition catalogue, discuss the Mexican photographs of the French photographer and the American photographer, exhibited together for the first time in Paris.