SPIRAL JETTY by Robert Smithson

アメリカ人アーティストのロバート・スミッソン(Robert Smithson)の作品集。

スパイラル・ジェティ(Spiral Jetty)』は、作者が1970年にアメリカのユタ州グレートソルト湖北東部に位置するローゼル・ポイントにて制作した記念碑的ランド・アートである。長さ約460m、幅約4.6mに及ぶ海岸から水中へと反時計回りに巻いていく渦巻形の作品であり、6,000トン以上の黒い土砂や玄武岩(火山岩)を運んで作られた。

本書は、同じく『スパイラル・ジェティ』と題されたテキスト作品及び映像作品と、彫刻作品の関係を考察した包括的な作品集である。オーストラリア人キュレーター、学者のリン・クーク(Lynne Cooke)やアメリカ人アーティスト、ライターのダイアナ・テイター(Diana Thater)などが一連の「スパイラル・ジェティ」に関するエッセイを寄稿している。これらのテキストは、高い評価を得ている「スパイラル・ジェティを、作者による批評、提案書、ドローイングや研究資料、模型などと並んで位置付けるものである。作者は、自身の作品を制作中に飛行機事故に遭い35歳の若さで死去した。その早すぎる死の後においても、作者のアート作品と著作が30年以上に渡って芸術とその理論に強い影響を与え続けてきた理由を明らかにする一冊と言える。

The contributors to this comprehensive publication consider Smithson's sculpture in relation to its eponymous companions—a text work and a film. These essays situate this renowned series of works alongside Smithson's critical writings, proposals, drawings, sources, and models. Amply illustrated with archival and new photographs of the Jetty and many comparative illustrations, this book makes evident why Smithson's art and writings have had such a powerful impact on art and art theory for over thirty years.

by Robert Smithson

REGULAR PRICE ¥9,900  (tax incl.)

hardcover
208 pages
229 x 305 mm
color, black and white
2005

published by DIA ART FOUNDATION