NOSTALGIA (2022) by David Horvitz
アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス生まれのアメリカン・ジャパニーズアーティスト、デヴィッド・ホーヴィッツ(David Horvitz)の作品集。本プロジェクトのテーマは「削除」である。記憶、忘却、データ、アーカイブ、その他、の削除である。
本書は、削除されたデジタル写真の説明文を収録した句集。デジタル画像が氾濫し、蓄積され、注意力が欠如していく文化の中で、作者は自身の写真アーカイブを削除し始めることにした。その消し跡を作品とした一冊。
本作は、「NOSTALGIA」シリーズの第3弾である。本書では、刊行された2022年の近々に削除された300枚のプライベートなデジタル写真の画像の説明、オリジナルファイルの制作時期、ファイル名で紹介している。タイトルは、映画監督、フォトグラファーあるホリス・フランプトン(Hollis Frampton)の1971年の作品に由来しており、アーティストのマイケル・スノウ(Michael Snow)によるナレーション参加のもと、コメントを添えながら写真作品をゆっくり燃やしていくという内容であった。
本書のイメージは、世界最大の写真の祭典「パリ・フォト(PARIS PHOTO)」内「ジャン=ケンタ・ゴーティエ(Jean-Kenta Gauthier)」のブースで展示され、そこでもまた「削除」されていった。本書は2022年「EDITION TAUBE」刊行版。
※表紙が複数ございますが、お選びいただけません。ランダムにセレクトされたものをお届けします。
This project is about erasure. Memory. Forgetting. Data. Archives. Etcetera.
The passages in this book are descriptions of digital photographs that have been deleted. In a culture over-inundated and amassed with digital images and eroded attention spans, David Horvitz decided to start erasing his photo archive. This erasure became an artwork.
“Nostalgia” is the third edition of the Nostalgia Series. It presents 300 recently deleted private digital photographs of the artist, in the form of an image description, the original time of creation and its filename.
The photos from this book will be presented in an installation at Paris Photo at the booth of Jean-Kenta Gauthier in which process they will be deleted.
*This book has several alternate covers which are selected randomly.