MISE EN PIÈCES, MISE EN PLACE, MISE AU POINT
1981年2月から3月にかけてフランス・シャロン=シュル=ソーヌの「文化の家(Maison de la Culture)」とディジョンの「Le Coin du Miroir」で開催されたグループ展に伴い刊行された作品集。
本展は、「空間」と「場所」をテーマとする。この「空間/場所」という二重の概念は、ロシア構成主義から1960年代のアメリカ・ミニマリズム、さらにはオランダの前衛芸術運動「デ・ステイル(De Stijl)」に至るまで、近代美術の歴史に根ざしているものであるが、今日の現代美術を取り巻く状況を踏まえると、なお有効かつ今日的なテーマであると考えられた。
これまで蓄積されてきた展覧会企画運営の経験を基盤として、国際的な規模の展覧会の実現が可能であるとの判断に至り、1980年10月、ダニエル・ビュレン(Daniel Buren)、ピーター・ダウンズブロー(Peter Downsbrough)、ソル・ルウィット(Sol LeWitt)、フランソワ・モレレ(François Morellet)、クロード・リュトー(Claude Rutault)、フレッド・サンドバック(Fred Sandback)、ニエーレ・トローニ(Niele Toroni)の7名に招待状が送られた。
作家陣は自ら現地を訪れ、シャロン=シュル=ソーヌおよびディジョンに点在する複数の場所で作品の設営と展示を行った。それぞれの場所は、その性質や制度的背景において多様で異なるものである。
「文化の家(Maison de la Culture)」の展示室は「閉ざされた制度的空間」としてある。ここでは主として、すでに現代美術史の一部となっている代表的作品が展示され、全体は一貫性と教育的配慮をもって構成される。比較的新しい作品群は、「分散した空間」として市街地中心部の複数の場所で展示された。屋内では、「Le Coin du Miroir」のスペースを含む3つのアパートメントが展示空間として用いられ、屋外でも複数の介入的展示が予定されている。
本カタログは、各作者について豊富な資料を備えたドキュメントとして機能すると同時に、この機会に展示されたさまざまな作品を写真で残すことを目的としている。内容はまず、展覧会のコンセプト紹介および「空間」という概念の歴史的分析に関する複数のテキストから始まり、続いてそれぞれの会場の各インスタレーションを収録した写真セクション、さらに各作者ごとに未発表あるいはフランス語未刊行のテキストや写真資料を集成した大規模なドキュメンテーション・セクションによって構成される。
全編フランス語表記。
Exhibition catalogue.
Works by Daniel Buren, Peter Downsbrough, Sol LeWitt, François Morellet, Claude Rutault, Fred Sandback, Niele Toroni.