イギリス人アーティストでキュレーター、ライターのダンカン・ウールドリッジ（Duncan Wooldridge）による作品集。本書は、出版社「SPBH Editions」が手がける「SPBHエッセイ・シリーズ」の第1弾として刊行された一冊。本書において作者は、写真に対し、過去のものであると同様に未来の物質である、という革新的なコンセプトを提唱する。この短いエッセイシリーズが主張することは、新しい目をもって見慣れたメディアを探ることで、写真技術は過去の世界で存在したものではなく、来るべき世界に向けて準備されたものである、ということである。

本書は、写真が持ちうる能力に対して疑問を投げかけるアーティストや写真家たちこそが、我々が見て、考えて、行動する能力に関する認識や主体性を変えることができると提唱している。それは、時間と我々との関係を変え、我々の知覚の配線を組み直し、テクノロジーとの出会いを描写することなのである。

To Be Determined: Photography and the Future proposes a radical concept: that the photograph is as much an object of the future as it is of the past. Exploring a familiar medium with new eyes, this series of short essays asserts that photographic technologies are geared towards a world to come, not a world that has been.

The book proposes that artists and photographers who question photography’s capacities – to transform our relationship to time, rewire our perception, and describe our encounters with technology – can change our perception of our own agency and our capacity to see, think and act.