フランス人現代美術コレクター、アントワーヌ・ドゥ・ガルベール（Antoine de Galbert）のコレクションを紹介する作品集。フランスの非営利公益財団「アントワーヌ・ドゥ・ガルベール財団（Fondation Antoine de Galbert）」の創設者であり、2018年に惜しくも閉館した私設美術館「ラ・メゾン・ルージュ（La Maison Rouge）」を運営していた作者が約40年の歳月をかけて収集したコレクションの中から、500点以上のドローイングを抜粋してまとめた一冊である。213人のアーティストの作品がアルファベット順で紹介されており、それが偶然の出逢いを生み出している。

「激しく打ちつけ、それ自体が捻れ、高揚し歓喜の声を上げ、ふざけ合い、広がり、誇張し、縮こまる。そんな人間が持つ深淵の形をしたコレクションである。エレガントさ、不器用さ、純粋さ、そして卓越した技術を備えながら紙の上に描かれた作品たちは、笑いを通じ、そして涙を通して、続けていくことを決意した人生を物語っている。そこには、命尽きるまで作り続ける人生のにおいがする。」 - コリーヌ・ロンドー（Corinne Rondeau / 作家、美術評論家）

フランス語、英語併記。

This book brings together over 500 drawings from the Antoine de Galbert Collection, gathered over a period of almost 40 years. Works by 213 artists are presented in the form of an alphabet book, generating chance encounters.

“It is a collection in the form of an abyss of humanity which strikes hard, twists itself, exults ecstatically, messes around, spreads out, exaggerates, contracts. With elegance, clumsiness, naivety and virtuosity, the works on paper speak to a life determined to continue, through laughter or through tears. They reek of a life working death to death.” – Corinne Rondeau