日本人画家、山口晃の作品集。作者は20年間にわたり、古典主義と現代の不遜さを織り交ぜた独自の画風を貫く稀有な日本人アーティストの一人として、国内外で高い評価を得てきている。その巨大なキャンバスには揺るぎない物語の力を秘め、観た者は時空を超えた旅へと誘われる。バイクと騎馬のキメラ、お茶を飲む侍、蔑みの眼差しでこちらを見つめてくるアンドロギュノスのような両性を持つ戦神と出会う。伝統的な絵画や1970年代の漫画のオマージュでありながら、作品にはエスプリとユーモアも富んでいる。グラフィカルな表現の裏に隠れているのは、グローバライゼーションと進歩に向けた風刺が散りばめられた日本の歴史そのものなのであろう。

テキストをフランク・マンガン（Franck Manguin）、インタビューを小山ブリジット（Brigitte Koyama-Richard）とフランク・マンガンが手がける。日本語 / フランス語併記。

※本テキストは LES ÉDITIONS DE LA CERISE、フランク・マンガンによる商品紹介文（英語）を日本語に翻訳

EVENT:

山口晃『CHRONIQUES D’UN JAPON MERVEILLEUX / とあるニッポン博覧圖』刊行記念 フェア＆サイン会 at 銀座 蔦屋書店
[サイン会]
日程：2024年11月22日（金）
時間：19:00 - 20:30
場所：銀座 蔦屋書店 BOOK EVENT SPACE
[フェア]
日程：2024年11月15日（金） - 11月30日（土）
時間：店舗営業時間に準ずる
場所：銀座 蔦屋書店 アートフロア
協力：ミヅマアートギャラリー
詳細

山口晃『CHRONIQUES D’UN JAPON MERVEILLEUX / とあるニッポン博覧圖」再版刊行記念トークイベント＋サイン会
日程：2024年12月14日（土）
時間：18:00 - 19:30
場所：青山ブックセンター本店　大教室
ゲスト：山口晃
料金：1,650円（税込）
詳細

For about twenty years, Akira Yamaguchi has imposed a unique style of painting : a mixture of classicism and contemporary irreverence which make him one of the rare Japanese artists equally renowned inside and outside Japan. In his gigantic canvases with undeniable narrative power, we embark on a journey through time and space where we come across horse-motorcycles, samurai having tea, or even androgynous warrior divinities who stare at us with disdain. As a tribute to traditional painting and manga from the 70s, his work is not devoid of wit and even less humor. Behind the graphic demonstration, the history of Japan unfolds, peppered with a satire of globalization and progress.